ドキッ☆悲劇がやってくる~無情編~

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「おら、そこの二人! そんなにやる気満々ならまずはお前らからやるか?」  さすがは元全帝候補。遊び程度の魔力の放出にも過敏に反応して注意してくる。そこそこ離れてるからこの程度ならバレないと思ったんだけどなぁwww 「上等。怠慢教師にお灸を据えてやるぜ」 「ちょっ、なに言ってんのE!?」 「ほう……」  Eのあからさまな挑発にウィード先生もいぶかしげな目を向けてくる。怒りはしてないがさすがに愉快な気分ではないだろう。  だというのにEと来たら無表情のクセしてボクサーのようにファイティングポーズをとって挑発を続けている。というかいい加減やめい! 「と、この人が言ってました」 「おおおぉぉぉぉぉい!!」 「なるほど。バカの方のタイジュのなら納得だ」  しないで! そんなので納得しないで! 今回の俺ってば全く悪いことしてませんことよ!?  ちなみに俺に責任を押し付けたEはといえば挑発のポーズをやめてしれっとした顔で俺を見上げている。なんだ、そのやりますね、とでも言いたそうな雰囲気は!  いや、分かんないけども。表情変わらないから分かんないけども。なんかムカつく気配がするのは確かだwww 「大丈夫。飛竜種と戦った後ならある程度の疲れが残っているはず。一本取って早めに終わらせるなら最初がチャンス」 「そのために前衛の俺にヘイトを高めさせたのか……」  オンラインゲームでは必須だけどね。でも今回そのヘイトを集める人間が貧弱だということを覚えておこうか。まあ、ない話だけどEとオンラインゲームする機会があったら割と仲良くやれるかもしれない。
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