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人は一日をかけて
過去から未来にかけられた
24時間という橋を渡る。
毎朝新しく
幾度も架けられてくその橋を
私はこれから、何度
イサと一緒に渡るんだろう?
「おはよ、イサ」
「……」
「目、覚めた?」
「ん、まだ」
イサは、半分しか開いてない瞼で
私の体に手を掛けながら
ゴロンと寝がえりをうった。
窓からこぼれる朝陽
ふたつ重なり合う鼓動
私は今日もこうして
イサと24時間の橋を、渡り始める。
~fin~
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