28人が本棚に入れています
本棚に追加
次の日、櫻井課長に同行してもらって、契約は無事に取れた。
営業車で帰っている途中、櫻井課長が、
「思ったより早く終わったから、ケーキでも食べて帰るか。綾瀬も頑張ったしな。あっ、皆には内緒だぞ。」
「はい!!!」
私は心の中で万歳しながら答えた。
適当にカフェに入って私はケーキセットを頼んだ。
ケーキを食べながら櫻井課長と他愛なもない話しをした。
「もう一件、新規ででかい契約取れたら焼き肉連れてってやるよ。」
櫻井課長は笑顔でコーヒーを飲みながら言った。
「本当ですか!!約束ですよ、課長!」
私のテンションは、今日1日、上がりまくっている。
「あははは、そんなに綾瀬は焼き肉が好きなのか。」
焼き肉はすきですけど、課長と行けるから、嬉しいんです。なんて事は言えず…
「はい、焼き肉大好きです。」
とフォークを握る手に力が入りながら答えた。
この頃の私はノリにノっていた。
最初のコメントを投稿しよう!