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ビール瓶を持って櫻井課長のところに行くと、
「綾瀬です。櫻井課長これからよろしくお願いします。」
「よろしく。綾瀬は2年目だったよな。」
櫻井課長は笑顔で答えてくれた。
何かすごくドキドキする。その笑顔から出てくるフェロモンが凄すぎる。
しばらく櫻井課長と話して私は元の席に戻った。藤田君の隣に上機嫌で座ると、
「櫻井課長、フェロモン凄いんだけど…。」
藤田君はニヤリとしながら、
「綾瀬、落ちたな。」
「いやいや、ただの感想だから。」
私、落ちたかも…。
単純過ぎる私…。
「でも、あの色気は奥さん一筋で出てると思うなよ。絶対、遊んでるって。」
「確かに…。」
それには私も同感かも。
「泣かされないように気を付けろよ。」
藤田君は冗談ぽく笑いながら言った。
私はこの時、さすがに直属の部下に手は出さないだろと思っていた。
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