序章 私

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青空が見える 眩しい太陽と、白い雲がフワフワと浮いている ……ここは、どこだろう 「どうしたの?」 誰かの声が聞こえた。どうやら女の人の声だ 声がした方向を、首だけ動かして見た 黒く、フワフワしたショートボブ、黒のワンピースにニーズソックスとハイヒール 女の人は、雲と一緒に漂っていた 「君は誰かな?どこから来たの?」 柔らかい声質、まるで雲のようにフワフワとした声だった でも、私は質問に答えない。ううん、答えられなかった 私は誰で、どこから来たのか、わからないからだ
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