転生日記1P【連鎖の始まり】

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俺にはある悩みがある 別に完璧超人でイケメンな幼なじみがいて付きまとわれてるとか、逆に俺が女子に付きまとわれてるとかそんな小説みたいな話ではない よく人は外見じゃない、中身だ。とか言うヤツがいるが俺からしたらムカつくことこの上ない 人間はそんなことを言ってもやはり第一印象で相手への対応が変わるものだ バイトの面接で、髪が目が隠れるぐらい長いが前髪をどけると超イケメンと、ぱっとみイケメン。純粋な質疑応答の面接でどちらか一人が合格なら結果は一目瞭然だ 前髪をどけると超イケメン。だがバイトの面接を担当する面接官が『前髪をどける』なんて過程を踏むだろうか。いや、まず踏まないだろう バイトの面接だけではない。学校の自己紹介然り。引っ越しでのお隣さんへの挨拶然り とまぁ長々と語ったが結果、何が言いたいかと言うと…… 「未徠さん!俺と付き合ってください!」 今俺は放課後、学校の屋上というベッタベタなシュチュエーションで告白を受けている そしてもうわかると思うが俺は男だ そして今告白をしてきたヤツは別にオレッ娘なんかではない。男だ なんだ?『付き合って』って『突き合って』って意味か?青いつなぎのいい男に頼めバカヤロー だがそんなことではないことぐらいわかっている ここまでくどくど説明したからわかるだろう 俺は周りからみたら『女の子』、それも『美少女』に見えるらしい 俗に言う『男の娘』………らしい まぁたしかに髪は長いし背も誉められたもんじゃないが、俺はあんまりそういうのはわからん そして今16年間で通算100回目の『男からの』告白を受けた よって、このセリフを言うのも慣れた 「俺は男だボケェェェェェ!!!」
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