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Cが殴りかかってくるが、カームさんという強敵と闘ったことを思い出してみれば拳の速度が遅い遅い
ヒョイ
簡単によけられます
「なっ!」
こんな至近距離でよけられると思ってなかったんだろう。ボデーががら空きだ
主人公君なら「なんでこんなことをするんだ!」とかなんとかいうんだろうけど………生憎今は急いでるんで
え?じゃあ焼き鳥なんか買うな?いや、ほら、あれだよ、腹が減っては戦は出来ぬ!みたいな?
と、考えてる間にAがなにかを唱え始めた
「他を炎をもってなぎ払え!【ファイアトルネード】!」
唱え終わった瞬間俺に向かって小さな炎の渦が飛んできた。路地裏だから小さくしたんだろう
やっぱりここは
「そのふざけた幻想ぶち殺す!」
ピチューン!
「「は?」」
呆然とするAとC。まぁ魔法を片手で打ち消したんだからあたりまえか
さて、あまりかまってる時間も無いので終わらさないと
「おい」
「「はぁ?」」
気の抜けた返事を返すAとC
「今度なんかしてきたら………」
「「ごくっ!」」
いつの間にか夕暮れになっており、ちょうど俺が夕日をバックにしているかたちになる。それにより薄暗かった路地裏がだんだん明るくなってきて、AとCの顔がよく見えるようになっていた。それにおかまいなく俺は最高の笑顔で言い放つ
「ぶっ殺すぞ(はぁと)」
「「は!はいいいいいいいいいいいいい!!!」」
あれぇ?おかしいなぁ~。笑顔のはずなんだけどなぁ~
AとCはBを引きずりながら去っていった
はぁ、ようやくいけるよ。今日中におわるかなぁ
そして路地裏を出て大通りに差し掛かる。するとにぎわっていた人々が皆こちらを凝視している
顔になにかついているんだろうか?
触ってみたが何もついてない
気のせいか!
そしてまた門目指して歩き出した
さっきまで持っていたコーラ?が全部服にこぼれたが服の性能によりわからず、コーラの赤と服の黒が混ざって血のように見えたことをミクルはしらず、翌日には夕暮れの路地裏に『血濡れの炎髪』が出没するといううわさが出回り、さらに面倒事につっこむとも知らなかった
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