5980人が本棚に入れています
本棚に追加
さて、これで依頼も完遂か
意外とあっけなかったな。まぁ簡単なのには越したことないし、ドラゴンも見れたから良しとしますか!
それじゃあさっそく転移を「グラァァァァァッァァァァッァァ!!!!!」………フラグだったか
しょうがない、仕事だしな、行くか
「『今の鳴き声の場所に移動』」
お決まりのグニャリとした背景に代わり、次に見えたのは
「グラァァァァァァァァァァァァァァ!!!」
さっきのティガ亜種の何倍も大きいティガ亜種がでっかい腕を俺に振り下ろそうとしている所だった
「は?」
「グラァァァァァァァァァァァァァァ!!!」
空気を切り裂きながら振り下ろされる強靭な腕
とっさに自分の腕えをクロスさせ防御する
ドォォォォォォォォン!!!
一瞬死を覚悟したが、あまり痛いと思わない。それどころかあんなに強烈そうだった攻撃が全然軽い
しかし地面をよく見てみると、俺を中心に陥没している
身体能力が上がってるとかそんなレベルじゃないよね、これ
そんなことを思っていると後ろからか弱い声が聞こえた
「え?え?…」
振り返ると容姿は年齢が10にも満たないような男の子がいた。よくファンタジーでは珍しい、とか呪われている、とかいわれる黒髪黒眼。着ている服はボロボロで、体の所々に不自然な傷が見えることから誰かに傷をつけられたと思われる
ようするに
「………捨てられ系の魔盲君、ゲットだぜ」
と、いうことだ
詳しく話を聞いてあげてさりげなく去って行きたいところだが、その前にこの目の前のティガ亜種をどうにかせねば
先ほどの戦闘でめんどくさくなってきたので、『現実設定』で唯一試してないものを試してみる
それは、『生物に直接作用できるのかどうか』だ
例えば、『目の前の竜の存在を消す』と思えば消えるのかとか。『目の前で死んだ竜が生き返る』とかだ
と、いうわけでさっそく
「『目の前の竜の存在を消す』」
「………」
するとどうだろうか、いつもどおりのゆがみから一転、一瞬にしてティガ亜種が文字通り『消えた』
何回も申し訳ないがこれは……うん、チートだ
最初のコメントを投稿しよう!