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「?どうしたの?お姉ちゃん」
目の前の、今も首をかわいく傾げているショタが同い年……いや、まてよ?
「なぁルカ」
「………」
「ルカ!」
「ひゃい!……び、びっくりさせないでくださいよぅ」
「わるいわるい、そんでききたいんだが、もしかしてハクは時間属性を持っているんじゃないか?」
ルカは以前時間属性をもっていることにより、成長が止まってしまったといっていた。だからハクもその部類ではないと思った
「それは違いますね」
「む、なんでだ?」
自分の中ではこれか!みたいな感じだったのでちょっとむっとした
「まず私の場合は幼少期から時間属性を使っていたので成長が止まって、しかも成長が代償となる魔法もいくつか習得しているので、それのせいで私はこんな姿なんです………自分で言ってて悲しくなりました」
「まぁどっからどうみてもハクと同年代にしかみえないものな」
「と、とりあえず、私の場合は使いすぎが原因なんです。でもよく考えてみてください、この子は魔盲ですよ?」
「それがなんの……あ、そうか」
そういえばそうだ、この子は魔盲なんだ。時間属性の特徴が顕著だといっても使わなければそれも現れない。それに対してハクは、使えないのだ。特徴もへったくれもない
「じゃあなにが……」
「ずばり封印ですね」
「封印?」
「魔力が身体に影響を与えるのは私で実証済みです……グスン。なので、魔力が無いのならば、体の成長を止めていてもなんら不思議ではありません」
「なるほど……でもその理論行くと」
「はい、正直今生きていることが不思議なくらいですね」
「そうか………じゃあはやく封印をとかないとな」
その前に定番のあれをしないと
「ハク」
「はい!」
「君は魔力が欲しいか?」
「別にいりません!」
「そうかじゃあ……あれ?」
あるぇ?
「……いらないの?」
「お姉ちゃんがいてくれればいらないです!」
やだこのこかわいい
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