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「でもなハク?これからは俺がいないかもしれない状況で生きていくかもしれないだろ?その時のために力は持っておいて損は無いぞ?」
「……はい」
「わかってくれるか?」
「……はい」
う~ん、あんま乗り気じゃないな~どしよ
「もし魔力を解放させてくれるなら頭をなでなでしてあげよう」
「!……は、はい」
おっと?これは?
「はぁ~しょうがない。せっかく今日は一緒に寝てあげようと思ったのに」
「お姉ちゃん!おねがいします!」
計画通り
「………ミクルさん」
ルカからビシバシと視線が飛んでくるが、しょうがない。これはハクのためなんだ
「さて!……どうやって解放しよう…」
「ええ!?考えてなかったんですか!?」
「いや、方法は色々あるんだけど……やっぱ『現実設定』かなぁ」
あんまりこれには頼りたくないんだけどな。え?もう遅い?そんなこたぁねぇよ
「よし、じゃあいくぞ?」
「はい!」
「『ハクの魔力を封印している封印がはずれ、周りに被害をおよばさない』」
発動した瞬間いつもよりも大きく、さらに長く目の前がゆがみ、それが直るとハクがめちゃめちゃ光っていた
「うあ……くぅ…」
ハクが苦しそうに胸の辺りをつかんでいる
「ハク君!その魔力を体全体に纏わすように!体を流れる血を意識してください!」
ルカが必死に助言を叫ぶ。それを聞いたハクは、何度か苦しみながらもようやく魔力を制御し、駄々漏れだった魔力の奔流も少しずつ消え、やがて完璧に治まった
が、ここで予想外のことがおこる
魔力を制御し安心しきっていたハクが、また光りだしたのだ
これにはルカも予想外だったらしく、慌てている
しかし、俺らのその心配も杞憂だった
なぜなら、光りが治まりそこにいたのはーーーー
「「誰?」」
ショタではなく、完璧すぎるほどのイケメンだった
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