5980人が本棚に入れています
本棚に追加
まぁそれはいったん置いておいて、今は目の前の今にもハクを殺してしまいそうな目つきの変態をどうにかしないと
そう思っていると、目の前の変態、もといレーヌさんが動き出した
「私の獲物に手をだす輩は……消えなさい!【クラッシュランス】」
レーヌさんが掌をハクも向け、魔法名を言うと、掌から魔方陣が出現、中から灰色の槍が出てハクに向かう
まずい!
俺は位置的にハクをはさんでレーヌさんと対峙している
だから『幻想殺し』では間に合わない
(『ハクに当たる魔法は全無効』!)
瞬間、ハクに当たった魔法は霧散し、やがて消えた
「ふぅ~……」
あぶなかった……
「な、なんで?」
レーヌさんが驚いて、固まっている
今のうちに今のを調べるか
う~んと……検索?でいのかな?……あったあった
【クラッシュランス】
破壊属性の中級魔法。威力はほぼ皆無。当たったところから徐々に破壊していく。しかも自由自在に操ることができるので使い勝手がいい
これもし当たっていたらハクは……
「………レーヌさん」
「え?」
「今のはしゃれになりませんよ」
少し怒った風に言う
するとレーヌさんがシュンとして謝ってきた。反省しているのだろう
「そうね……今回はやりすぎたわ。少し頭にきてたみたい」
よかったよかっt「でも」
「説明はしてもらうわよ?」
……レーヌさんの後ろに般若が見えます
「スぅースぅー」
ハクがうらやましいです
「ふぅ~んなるほどね。じゃあこの男とはなにもなかったのね?」
「はい」
「いいわ、許してあげる」
あれ?これなんか立場逆転してね?
今はなんとか昨日のことを説明してレーヌさんを落ち着かせて、ハクも交えて朝食を食べている
この朝食は、あの黒髪の美人さんが作っているらしい。ついでに名前を聞いたが、レーヌさんはニヤニヤしながら教えてくれなかった
ハクは、久しぶりの暖かいご飯でうれしいのか、すぐに完食してしまった
ふいにレーヌさんが言う
「それじゃあ誤解も解けたし、今日は私と依頼に行きましょ?」
誤解してたのはあなたですけどね
「まぁそれぐらいなら」
「ふへへ……そしてあんなことやこんなことを………ジュル」
おっと?身の危険度がMAXだぞ?
最初のコメントを投稿しよう!