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「さて……」
今ハクに言ったやることというのは、この間のお礼と朝食のお礼をかねて、黒髪の人に自己紹介をすることだ
多分もう厨房とかそのへんにはいないだろうから………どうしよ
う~んやっぱ『現実設定』か?
いやでももし着替え中とかお取り込み中だったら悪いよなぁ
………しょうがない、がんばって探すか
「広くネ?」
ギルドがおかしい。つい片言になってしまうほどに広いのだ
外観だけをみるとボロボロの三階だてぐらいなのに、中は異常だ。そういえばなんで初日から気づかなかったんだろうか
地下の検査場ならまだ判らなくも無いが、あのマスター作の闘技場はあきらかにおかしい。だってそこだけでギルドより大きいし。あそこはルカの転移で行った場所だから隔離された空間じゃないはず。だからギルドのなかってことになる。まぁ外ってのもあるけど、ハクの封印を解いたときは夜だった。なのにあそこは青空が見えていた
このことから、ギルドの中の作られた空間に絞られる。
やっぱりマスターがギルドの中の空間を広げたとしか考えられない。だとするとものすごく面倒だ。範囲が判らないし、なによりそんだけ広い中からあ黒髪の人を探すなんて……ねぇ?
そう思えば、レーヌさんの部屋を見つけたのはすごい偶然なんだと感心する
そんな偶然を思い返すほどあきらめていた俺に声がかかった
「あれ?なにしてるんd……しているの?」
振り返ると、あの黒髪ロングの美人さんがいた
「やっとみつけた!」
ラッキー!向こうからみつけてくれるなんて!
「?さがしてたのk……さがしていたの?」
……?なんかしゃべり方がおかしいような………そういえば初めて会った時もぎこちなかった……
「……なんか我慢してません?」
「ギクッ!」
口でギクッ!ていうひと初めてみた
「……まぁ話したくないならいいんですけどね」
「いや話したくないわけじゃないんだけどね……まぁレーヌ関係で……」
レーヌさんの名前がでた時点でわかった
あぁ……この人も被害者なんだな、と
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