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「そ、それでなんで俺を探してたんだ?」
「あぁそれは……ん?俺?」
俺が気づくのと同時に美人さんが、あ!しまった!的な顔をした
………うん、触れないでおこう
「それはですね!こないだと今日の朝食のお礼をしようと思って」
「え?あぁそういうことか。きにしなくていいぞ?作りなれてるから」
完璧に演技することを放棄した美人さん。あ、そいえばまだ名前知らないな
「そうなんですか。えと、名前は……」
「あぁ俺はハル=カンザキだ」
あ、そういえばあまりにこの人が女性に見えるから忘れてたけど……この人男なんだよな
………ちょっと聞いてみようかな
「あの、カンザキさん?」
「ハルでいいぞ?」
「あ、はい、えっと………レーヌさんから聞いたんですけど」
「む、レーヌから?」
レーヌさんの名前を出した瞬間に嫌な顔をしだしたハルさん。レーヌさんはこんだけ嫌われてるって気づいていないのだろうか
「はい………ハルさんが……男だって」
「………」ピクッ
「それが信じれなくングッ!」
俺が信じられないということを言おうとした瞬間どこからか現れた手によって口をふさがれた
「んーんー!ぷはぁ!だ、だれだ?」
「ミクルさん!」
「え?あぁなんだルカか」
「はいルカです。……じゃなくて!だめじゃないですか!」
「???なにが?」
「今言おうとしていたことですよ!ハルさんはこの容姿をとても気にしているんです!こんな女性みたいな容姿を!」
「………」ぐさっ
「さらに趣味がお菓子作り!」
「………」ぐさっ
「しかも昔マスターと変な約束しちゃってですね!……あれ?ハルさん床に体育座りしてどうかしたんですか?」
「………天然ってこわい」
「……orz」
状況がカオスです
しかしそんな状況も長く続かなかった
「お姉ちゃん!」
「ぐはぁ!」
………ダイビング抱きつきだめ、ぜったい
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