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でもよく考えたらずっと草生やしてるのにシリアスもクソもないな
「なぁ黒ローブ、俺が死んだ後の姉さんってわかるか?」
「やっとしゃべってくれたなwwwおうwwwちょっと待ってろwww」
そう言って黒ローブは懐から水晶玉を取りだしブツブツいい始めた
「鏡よ鏡よ鏡さん、世界で一番「それ色々とちげぇよ!」……チッ!」
舌打ちしやがったぞこいつ!?
まて!乗せられるな未徠!クールダウン、クールダウン
「浜〇と松〇ダウンタウンwwwww」
「うるせぇぇぇぇ!!!」
なんで知ってんだよ!
「まぁ落ち着けよwww」
クッ!ウザイ!
「えぇ~と、お前の姉さんなwww
なんと!君の後を追って死んじゃいます☆」
それは、俺の二人称が統一されていないことよりも、最後の☆にイラッときたことよりも衝撃だった
だが黒ローブはそんな俺の衝撃をへとも思わずに淡々と告げてくる
「まぁ当たり前っちゃあ当たり前だよなwww親も弟も死んでしまって残ったのは自分だけ、そうなれば生きるという鎖を断ちきりたくなるのも無理はない」
いつの間にか黒ローブからはふざけた雰囲気が消え、威圧感すら放つ重々しいものになっていた
「だから!君には選んでもらう!」
なにが?とは聞かない
俺も結構このての小説は読んでいたので予想はつく
「そうか、それは好都合だ。では選べ!このまま死んで天国か地獄の天秤にかけられ輪廻という縛られたルールをさまようか!」
黒ローブは一旦きる
「それとも俺が管理するもう一つの世界で俺の部下として暮らすか!」
この黒ローブはずるい
最初のふざけた雰囲気、あえて映像を見せて信用させる手段、そして最後の厳かな雰囲気
これらは全て確実に二択を一択にしている
そう、つまり
「後者しかねぇだろ」
俺のその答えに黒ローブはフッと笑い両手を広げて声高らかに言ってきた
「異世界転生ツアー1名様ご案内ぃぃぃぃぃ!!!」
パカッ
「へ?」
さっきまで真っ白だった場所に黒の穴が気の抜けた音とともに開いた
俺の足元で……
「てんめええええええぇぇぇぇぇ!!!」
最後に見たのは穴を覗き込んでいる黒ローブだった
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