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というか、なんで俺の所属ギルドを知っているんだろうか。言ったような記憶は無いんだけどなぁ。忘れるなんて絶対にありえないし
そんな疑問を表情に出したつもりはないのだが、やっぱり的確に答えたのはマニラだった
「所属ギルドは前の課外授業でハクに教えてもらったの。その時にそこのマスターさんに協力してもらったんだけど……聞いてない?」
あ、そういえばハクが楽しそうに話してたな、と思い出して首を横に振る。しかしマニラのが読心術かと思うぐらい的中するんだが
「マニラにはミクル程ではないですが意図的に喋らないお姉さんがいます、とカレハはカレハでもわかるミクルの表情を読みながら得意満面に応えます」
むふん、と本人曰く得意満面の表情でカレハが教えてくれた
「そうなのよ。私の姉さんはそういう魔法を使うからしょうがなくなんだけどね」
へー、と思うと同時にだからか、と納得
そんなお姉さんがいるなら俺程度の無表情&無口じゃ情報がダダ漏れってか。どんな魔法なのかは知らないがそれが役に立つから使っているわけで、つまり俺とじゃ格が違うわけだ
「まぁまぁ、そんなことよりもミクルちゃんに好きな男子はいないのね?この人いーなーっていうのも?」
話題が戻った。またもや目を爛々と輝かせるマニラに、さっきよりは前かがみにならないカレハ。それでも気になるようだ
と言っても答えは同じくノー。首を横に振る
「えー勿体ないわねー。……まぁでも弟があんなにレベル高ければねー、それにギルドもギルドだし……はぁ、美形ギルドって有名だもんね」
「………?」
まぁハクのレベルが高いのは主人公だし当然だとして、その後に呟かれた言葉に疑問符が浮かんだ
「ギルド『神々の墓場』。『翼龍の咆哮』を最強とするならば最凶と呼ぶにふさわしく、少ない構成員全員のレベルが異常に高く、『黒神の戦乙女』を筆頭に『金色の狩人』などの色んな意味で有名な人材が集まった数奇なギルドです。それに伴い、構成員全員が美形であり、男女問わず人気あるいは嫌煙される珍しいギルドです、とカレハは自慢げに知識を披露します」
あー……なんとなくわかった気がする
マスターやハルさんなんて言わずもがなだし、変態どもも性格を考えなければ容姿のレベルは高いし。流石異世界クオリティー。強い=容姿良しみたいな
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