転生日記16.5P【学園チート録ー回想編ー】

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取りあえず回復させて、と 「『ダークエルフの外傷は完治』」 するとたちどころに、というよりも最初から傷が無かったかのように、治る軌跡すら見せずに綺麗に。ついでに俺の身体にもついてしまった血もなくなってくれた。『現実設定』便利 いつもの真っ黒黒助ならばそういうのを一切気にしなくていいんだけどな。あれの清潔感は「柔軟剤使った?」「いえ、洗剤を変えただけです」的なあれがある 一応授業の一環なため制服が義務付けられてるので今は制服だ。『遠足』みたいに私服だったら楽だったんだけどな 「しかしこの人どうしようか」 俺の腕の中には傷が完治したダークエルフの女性。やっぱり『傷が完治』って設定だと元のエルフには戻らない グラハムさんも元々はダークエルフだって言ってたけど、姉さんの話によれば黒ローブが戻したらしい うーん、でも俺と黒ローブじゃ出来ることと出来ないことの境目があるのに明確にはわからないんだよな やってみればわかるんだろうけど………さて、なんて設定すればいいんだろうか。元はエルフなんだから『戻れ』か?いやでも黒ローブはその前に問答をしたって姉さんが言ってたし………うぅむ 自分じゃ解決できない、もしくは不明な点がある。こういう場合にはやはり誰かに擦り付k……頼ればいいと思うんだ 「『目の前のダークエルフは黒ローブのところにいる』」 頑張って!黒ローブ! と、心の中で応援していると、 「……あれ、『現実設定』が発動しない」 依然目の前には気絶したダークエルフ。どうでもいいけどさっきの局地的台風で棍棒は木端微塵らしい。どうでもいいけど 思考を戻して、もしやと思い、 「『ダークエルフの肌は元に戻る』」 いつも通り、俺だけが感じる少しの歪みが現れ、次の瞬間にはダークエルフの肌は世の女性が羨むようなすべすべのシミ一つない美肌へ 「やっぱり……ということは」 最後の確認も兼ねて『あること』を『現実設定』で設定。予想通り歪みも何も起こらず、俺の声だけが空虚に響くだけだった 「……なんか再確認できてガックリくるな」 最後にしたことは、『俺の性別が元に戻る』というもの それもまったく効果が無かったのは最初の方で試しているが、やはり結果は同じだった
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