転生日記16.5P【学園チート録ー回想編ー】

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それから、うーんうーんと頭を悩ませ、よーく考えよーお金は大事だよー♪と頭の中で流れる頃には諦めた 「よし、取りあえず元に戻そう」 というわけで新たな発見のあった『現実設定』。敢えて言おう、言い方は『リアルフィクス』だと 「『目の前のダークエルフは完全に元に戻る』」 ちょっと指定が大雑把だったからか、最近は減っていた歪みが最初のようにぐにゃりと現れ、しかしやはり信頼と安心の『現実設定』は揺るがず、表層的な部分の変化はないがきちんと成果はあったようだ なんというか、ほら、雰囲気的なものが変わった、うん 「さて、それじゃあこの人を……連れて帰るわけにもなぁ」 別にこのまま連れて帰ってもいいが、エルフはあまり人間には好印象ではないと聞く。だから特別な例、例えば姉さんの時のようなことが無いと滅多なことじゃ親交しようとは思ってくれないだろう そうなったらまた一悶着ありそうだし、それにそのまま連れて帰ったらなんだかこれからもそういうことをしそうで歯止めが効くか危うい。捨て猫をよく拾っては怒られてました というわけで、一番いいのは元々住んでいた場所に返すこと……なんだけど もしも、もしもその故郷で何かあったとしたら、もしもその故郷で何かがあって堕ちてしまったとしたら、そんな場所に返してしまったらあまりにも可哀想だ ……そうだな、よし、『現実設定』に任せるか 「『目の前のエルフはこれからの彼女にとって一番有効な場所にいる』」 言い切った瞬間、一際大きなゆがみが現れ、それが消えると同時に腕の中の重さも消え去り、完全にエルフが姿を消した 今回は『これからの』とか『有効な』とか、俺が思えないことに対しての発動だったからちょっと不安だった が、どうやら成功だったようで 「ふぅ……一件落着」 久しぶりに闘ったし、久しぶりに頭を使ったし、久しぶりに良いことをした、と思う。多分。……そうだといいなぁ ストレス発散を終えた俺はその後ギルドへと戻り、大まかにそれとなく被害を伝えて報酬を貰い、先に飛ばした二人と合流してその日を終えた 余談だが、二人の質問攻めが一番つらかったですまる
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