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案内された場所は、先程の某夢の国に出て来るお城と引けを取らない清潔さに溢れたお城で、なんとなくこの後は王様に謁見するんだろうなぁと、同時に、最近一般人から思考が離れてきたなぁと思いました
「さて、それじゃあ先にこの子たちの部屋をあてがってもらえるかしら。謁見するのは私含めて三人で構わないわ」
「かしこまりました」
そう言って恭しくお辞儀をしたエルフさんが指をパッチンと弾くと、どこからともなくメイドさんが登場、そして無駄に洗練された無駄のない無駄な動きゲフン………兎に角流麗な動きで案内してくれた
「それじゃあ後でな」
「なぁ俺まで行かなきゃダメか?」
「うるさいぞグラス諦めろ」
という御三方を見送り案内された部屋に到達
途中、どうでもいい一コマがあった
「ハァハァ……あなた可愛いわね……」
「ありがとうございます」
「ハァハァ……あなた歳はいくつ?」
「うふふ、御戯れを。ですが、ご来賓の方々の倍以上は生きていると言っておきましょう」
「なん……だと……!?」
レーヌさんの変態性をスルリと手際よく躱し尚且つ精神的ダメージを与えるという離れ業を案内役のメイドさんがやってのけた
尊敬します。見た目が今の俺とあんまり変わらないぐらいの女の子だけど、尊敬します
多分エルフだから人間とは寿命が違うんだろうなーとか思いながら、そういえばロイとかルイちゃんも結構生きていると前に言っていたことを思い出した
「こちらでごゆるりとお過ごしください」
恭しくお辞儀をしたメイドさんに見送られて中に入ると、あれ、ここ家じゃね?温かハイムじゃね?むしろタマホームじゃね?と思ってしまうような内装だった
つまり、超団欒
旅館が純和風だったのに対し、同じ木造でもこちらは西洋風な造りになっており、部屋の広さが尋常じゃない
全員が入った段階でメイドさんも常駐してくれるらしく入室。そしていつの間にか、本当にまったく気配とかを感じさせずにメイドさんが5人に増えていた。メイドさん最強説
そのうちの案内してくれた方がすばやくかつ丁寧に全員分の紅茶を配ってくれて、これで完璧にくつろぎタイムへと突入
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