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レーヌさんの実は天才でした雑談もそこそこに、天才肌同士馬が合うのか姉さんとのおしゃべりに入ったレーヌさん。会話の内容は『それでねミクルちゃんの~』あたりで意識を向けることを止めたのでわかりません
まだこの部屋に入って三十分も経ってないし、マスターたちが謁見すると言う事は普通の謁見時間では済まないだろうし、折角なのでレーヌさんのように新たな一面発見会話イベントへ
と、言ってもルカかカームさんかロイとルイちゃんなんだけど…
ルカはギルドに来てすぐコンプレックスの話とか聞いたし、ギルド対抗戦ではかなり知れたと思う。ロイとルイちゃんはいつもギルドにいるからいつでも話せるとして、ここはいつもどこにいるかわからないカームさんへ
「………」
まて、落ち着けミクル
相手はギルドの仲間なんだ。例え相手が無口で端的なことしか喋らないカームさんと言えどもだ
そういえば俺も前世ではこんな感じだったのかもしれない。教室で机に座って他人との交流に積極的にならず、相手から来るのを待っているスタイル
まぁカームさん場合はそんなことはなく性格から来る地のものなのだろうけども
よし、ミクル、いきます!
「あの、かーむしゃんちょっとお話が…」
「………」
………噛んだ
俺とカームさんの間に微妙な空気が流れる
恥ずかしい。非常に恥ずかしい。目を瞑っていつものミストガンスタイルで壁に背を預けていたカームさんが片目でこちらをジッと見てくるのも恥ずかしいが、噛んだ瞬間に後ろで天才トークしていた二人が同時に振り向くのを気配で感じ取ったのもまたあれだ
そんなどこを見ても敵だらけの俺に、カームさんが静かな声で助けてくれた
「……落ち着け。何か用か」
「あ、えーと、その、少しお話がしたいなぁと」
やはり他人の助け舟がないとだめなんだなぁと自己嫌悪に陥りつつ、やはり緊張する。だってカームさんとまともに話すとか最初の試験の時だけじゃないかな。あの時もお話というより戦闘中の会話って感じだし
やばいな何か話題は……そうだ!
「そういえばカームさんとミラ先生ってお知り合いなんですか?」
『ッ!?』
瞬間、なああああにいいい!?やっちまったなぁ!的な空気が部屋に流れた
え?え?なになに?と後ろを見るとレーヌさんがあちゃーと顔に手を
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