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外があれだけ原因不明の歓迎ムードだったんだし、もしかしたら露店などが出てるかもしれない。そう思い、姉さんとハクに提案した
「そうねぇ……露店の10や20出てるとは思うけど……」
「何か問題あったの?」
俺の提案に対して姉さんがうーんと悩みだした。なんだろう。何か引っかかることでもあったのだろうか。いやたしかになんで歓迎されてるかわからないまま散策するのもあれだけども
そこまで悩むようなことあったかなぁと思っていると、ハクが、あっ、と手をポンとし、
「そういえばミコトお姉ちゃん最近体重がどうのーーー」
一瞬だった
俺でも残像しか見えない速度でハクの顔を両手でムギュッとした姉さん。あまりの速さにクーガーさんも早さが足りないとは言えないだろう
「ハクちゃん?女性に対しての言葉は慎重に選んだ方がいいのよ?」
「ふぁ、ふぁい」
「うん、よろしい」
こちらからでは姉さんの背中しか見えないが、ハクがブルッと身を震わせたのできっと笑顔(はぁと)だったのだろう
そういえばハクは、学校などで習う保健体育の知識が欠けているのだった。未だになぜそういう知識は教えてくれなかったのだろうと、ハルさんへの疑問に尽きる
精神年齢が幼いといえど、クラスメイトなどの周りは地球で言う高校生なのだから、知識としてあってもよさそうなものだが。それともこっちでは向こうと貞操観念諸々違うのかな
「私決めたわ。カンザキさんにかわって今度ハクちゃんに保健体育の授業をします」
「うん、その方がよさそうだね」
「あれ、ミクちゃんはいいの?」
「俺は人並みにあるので遠慮します」
そんな舌なめずりをして残念がらないでください。そんな器用な表情されると久しぶりの更新で描写が鈍ってるのバレるから
俺は何を言っているのだろうか
ハクが姉さんの授業の必要性と、俺の電波受信に首を傾げるが、やはり小腹は空いているので話題を戻した
「それで、外に食べに行く?」
「その必要はございません」
え?と姉さんとハク以外の声をした方を見ると、レーヌさんの心をいとも容易く粉砕玉砕大喝采した、レーヌさん曰く合法ロリのメイドさんがいた
メイドさんってみんな特殊な訓練を受けてるのかな。ルシファーさんの言ってたメイドさん軍隊最強説が冗談に思えなくなってきた
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