転生日記17P【チート・ア・ライブ(二期)】

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「ご来賓の方々のお食事は既にご用意済みでございます」 なんと俺たちのご飯はこの超VIP待遇の中に含まれていたらしい。露店のあのジャンク感あふれる美味しさもいいが、ここが異国でしかも人生でもう来ることはないであろうお城だ。ぜひそのご厚意にあずかろう それは姉さんとハクも同じだったらしく、楽しみね、と笑顔だ。姉さんの場合安堵も含まれてる気がする それにしても姉さんそんなに体重増えたのかな 見た目的に変わったところはあまり見られず、しかしよく女性は見えない部分の脂肪を気にするらしいとも聞いたことあるし、きっと本人にしかわからないことなのだろう なんて思いながら自分のお腹周りをさわさわしてると、メイドさんがこちらですと案内を始めてくれた。メイドさんを先頭に、その後ろを姉さんがついていく 「お食事をされる方々は既に大広間にお集まりいただき、立食中でございます」 「立食形式なんですね」 「はい。ギルドマスター様がここまで先導されたと聞き及んでおりますので、ここまで迷わずにたどり着かれたかと思います。日の登りようからしてみても小腹を満たす程度がよろしいかと思いまして」 「メイドさんってすごいんですねぇ」 「勿体ないお言葉です」 謙遜しほほ笑むメイドさんは、容姿こそ幼いが年齢を一回りも二回りも重ねているからか所作からして完璧だった。この世界のメイドさんって敷居高いんじゃなかろうか ユースさんも変態ではあるが仕事中は出来る人って感じだしなぁ そんなこんなで大広間へと到着 「どうぞこちらです。ごゆるりと」 大きな扉を開け、一礼してピシッとした姿勢で遠ざかっていくメイドさん。それにお礼をして見送ってから中へ 大広間というだけあって天井が意味が分からないほど高く、二階席まである。きっと催しごとの際には煌びやかな舞踏会などが開催されるのだろうと想像を掻き立てる造りだ 中には長いテーブルがいくつかあり、その上には軽食とは思えない程の輝きを放った料理が綺麗に並べられていた
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