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青空を反射するようにキラキラと降る破片が止むと、男ーーー黒ローブは誰もいないはずの空間に向けて話し始めた
「いやー悪いなゼツwwwハッキングなんてされて気持ち悪かっただろ?www」
『いえ、まるで水の入った袋の中に羽虫を入れて泳がせておくかのような優越感と愉悦に浸ることができました』
「おのれは小学生の夏休みかwww」
全方位から聞こえる無機質な女性の声に黒ローブがツッコんだ。まるで一人で漫才をやっているようで可哀想な光景である
「さて、ゼツ、場所は分かったか?」
『大まかな場所は掴めました。詳細を検索中です』
「ん、どれくらいかかる?」
『それは回線しだいかと』
「おいwwwwwwwwwお前まさかggr先生に聞いてないだろうなwwwwwwww」
『……ダメでしたか。では次こそは』
「頼むwww」
『それでは僭越ながら、コホンーーーhey!siri!』
「てめーの尻をぶったたくぞこらwwwwwwwwwww」
『……ではどうすれば』
「お前のデータバンクに入ってねーの?」
『キャリアはs○ftbankですが…』
「もういい俺が調べるwwwwww」
『お待ちください。ほんの戯れでございます。最近私を使っていただけなかったので寂しかったのです』
「悪かったって拗ねるなよwww最近はほら、地上にいることないから使う機会が無かったんだってwww今度また純正充電器ぶち込んでやるからwww」
『約束ですよ!?絶対ですからね!?』
「ほんとそん時だけ声が無機質じゃなくなるよなwww」
黒ローブがツッコミ終えると同時に、青空のような空間が徐々に消えて行き、真っ白の空間が姿を現し始めた
消えて行った空間が一つの光となって黒ローブの手元へと行き、黒ローブがそれを掴むと最新機種のiPh○neへと姿を変えた
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