転生日記18P【ゴッド・チーター】

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「女の子同士も中々いいものよ。フフフフ…」 「……そ、そうですか」 さらに笑みを深めたマスターになぜか冷や汗が止まらなかった。これはダメだ。この流れはダメな気がする 「レーヌが気絶して丁度暇をしていたところなの。貴女もどう?私の部屋に」 「アーチョットヨウジオモイダシタノデオサキニシツレイシマスー」 「あら、残念ね」 片言なんて気にしない。失礼を承知の上で踵を返し脱兎のごとく来た道を戻る。超逃げる。なんなら便意が引っ込むぐらいに 流石チートの身体能力。数秒で部屋の前に着き、ドアノブに手をかけてようやく息を大きく吐いた 「こ、怖かった……レーヌさんがド直球だとしたらマスターは変幻自在な変化球か…」 ブルルと身体を震わせてから部屋に入った あれ、早かったのね、という笑顔の姉さんを見てドッと力が抜けるのが分かった。マスターがどこまで本気でどこまでが冗談なのかがわからないから怖い 「ちょっとトイレの近くで怖いめにあって…」 「……?一緒に行ってあげようか?」 「いや、もう大丈夫」 多分もういないだろうけどなんだか、うん。それに軽食を頂いてた時の視線もあるし、あんまり迂闊にお城の中は動かない方がいいかもしれないな さて便意も引っ込んだことだし寝よう、そう思ってベッドに向かったところで、部屋の扉がコンコンとノックされた 「はーい」 ビクッとする俺を他所に姉さんが扉を開ける まさかマスターが……、と思ったが杞憂だった 「ミコトか、悪いな自由時間に」 「いえいえ、それでどうかしたんですか?」 「いや、それがなぁ」 入ってきたのはハルさんだった。その瞬間に安堵の息を漏らした。ていうか俺ビクつきすぎだな。でもそれだけさっきのマスターは怖かった… 「ーーーってわけなんだ。何か知ってるか?」 「うーん、私たちはずっとお城の中にいたので…」 どうやら何かあったらしく、珍しくハルさんがどうしようかという思案気な顔をしていた 「何かあったんですか?」 「あぁ、どうやらロイが帰ってこないらしんだよ」 言ってから、スッと後ろに下がると、ドアの影で見えなかったルイちゃんがいた いつもあまり表情は変えないが、今は眉が下がってしょぼーんとしている
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