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「私が行こう」
マスターの謎に説得力のある解答から数時間後
時刻は日付の変わるか変わらないかという頃、マスターからの招集令がかかり、各部屋に案内される前に待合室として使った部屋に集合した
他のメンツは知らないが、少なくとも早めに寝てしまった俺と姉さんとハクは未だ眠気眼だった
が、よく見れば他にコックリと首をうなだれているのはルカのみで、他は昼間と変わっていない。そんな中、揃ったのを確認したマスターが眠気も消えるようなことを言い出した
『誰か死ぬわ』
あまりにも唐突で、しかもいつもと変わらないスタンスから放たれた言葉は、前世からしてみればあまりにも縁遠い言葉だった
流石にその言葉には驚いたのかルカもパチッと目を覚まし、他の面々も半信半疑に疑問符を浮かべた
その反応を楽しむように見ているマスターにハルさんがため息を漏らし、詳細を語ってくれた
『とりあえずこいつが言ったことはスルーしていい。集まってもらったのはーーー』
何だ冗談か、と胸をなでおろす面々に、クスクスと笑うマスター。なんだか嘘には聞こえなかった気がしたが、ハルさんに言われた通り気にしないことにした
『ーーーってわけだ。立候補はいるか』
と、ハルさんが説明をし終え、立候補を募った
要するに、
・ロイが帰ってこない
・ルイちゃんが心配で眠れない
・マスターの謎能力で少しまずいことになったと判明
・マスターが詳細を語らないのでとりあえず捜索隊編成
そこで、数秒と間をおかずに凛とした声で挙げたのが、まさかまさかのカームさんだった。という超短い回想でした
別にここに来るまでに、寝起きでトイレに行った姉さんとハクから先に行ってていいよと言われたが意外と夜のお城が怖くて二人を待ってたとかそういうのはまったくない断じてない誓ってない。待ってる間にドラえもんの歌をうるおぼえで歌ってみたfeat.ミクルとかそんなんもない
なんて、誰に説明しているかもわからない回想を終えたところで、皆も疑問を覚えたらしく、珍しいな、なんて呟いてる変態もいる
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