きいろがない!

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きいろがない!

「あ、梓?」 携帯電話を耳に当て、 「なんだよ?」 肩で押さえながら俺は手にしていた取り込んだ洗濯物をベットの上に置いた。 どうしてよりによってこのタイミングでかけてくるんだ? こちらの状況を知らない上総に他意はないと知っていても、 「忙しんだけど」 まあいつもここは止めてくれと言いたい時にばかり電話をかけてくる、 「俺、上総」 知ってるよ…俺の彼氏だ。 「………なに?」 つい不機嫌な声になっているが電話越しなら問題ない。
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