あおはまどか

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担いでいた傘の留め金を外して、外れたひだをぱさりと回してほぐす。 「梓?」 手元のボタンを押すと、ワンタッチで傘は大きく開いた。 青く、透明なビニールの傘は丸く大きい。 オフィス街も近いからか男性用のサイズだ。 「もうさすの?」 「途中で雨に濡れるよりいいじゃねーか」 これなら2人でさしていても問題ないだろう。
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