祭りの夜

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「びっちゃんさん、びっちゃんさん。」 「ん?なんだ、おまえか、どうした。」 「今、境内で3人組のこわいお兄さんが・・・」 「なんだとぉ。」 すくっと起き上ってもう走りだしていた。 「知らせてくれてありがとよ。」 僕もすぐ追いかけた。 。 境内に着くと、真ん中の不良っぽい人が金属バットを振り回して威嚇していた。 それを見たびっちゃんさんが 「またお前らか。 人の昼寝を邪魔しやがって。」 「き、貴様。毘沙門」 「びっちゃん、どこ行ってたんだよ。」 「すまん、テイさん。 もう終わりだと思ってちょっと休んでた。 おい、邪鬼、痛い目にあいたくなければ とっとと失せろ。」 びっちゃんさんが長い棒を振るうとネズミとカラスは逃げだし、脇の2人がたじろいだ。 「おら、いつでもきやがれ。」 「くそだら、 今日のところはは引いてやる、今にみてろ。」 3人は後ろを振り返りながら逃げ帰った。 「へん、同じことばかり言ってやがる。 おい、大丈夫か。」 「びっちゃん、大丈夫みたいだよ。」 「こっちも大丈夫だ。」 この騒動を僕らはえびっちゃんさんの後ろで見ていた。
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