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オリヴィアはこちらの隙を的確について剣を振るう。
無駄のないその動きは流石一流だが、それを紙一重で見切って避けているのだから自分の実力もなかなかのものだと思いたい。
しかし、自分は鎧を脱いで身軽だが、相手の彼女はいつも通りの鎧一式を身につけている。
オリヴィアの剣がアルフォンスの魔法で刃を潰してあるのに対して、ディキオは真剣のままだからだ。
身体の重さというハンデを作ってもらったのに、相手は息一つ乱れていない。
これが【赤銅の剣士】の力か……!
奥歯を噛み締めたとき、構えを解かないままオリヴィアが声をかけてきた。
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