ラブレター

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「……先生、私を見捨てるんですか?」 胸がキュッとなったのは気の所為 彼女に触れようする手を膝に引き寄せる ダメだ 彼女に触れてしまえば 知りたくない何かに気付く 馬鹿な子ほど可愛い 君は困った生徒 生徒なんだ 「見捨てるわけないだろ。 今日はもういいって意味、長期戦で頑張るよ。 だから、そんな情けない顔するんじゃないよ」 そんな嬉しそうに笑うなよ 目は口ほどにモノを言う、とは善く言ったもんだ 葉月、君の瞳が語る言葉を 俺は 聞きたくない  
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