4人が本棚に入れています
本棚に追加
5階。
グレーの有り触れた扉―…
「どうぞ。…開いてますよ」
声に従って中に入る。
入口横と、正面の大きな机の脇に観葉植物。
応接用のソファーにテーブル。
…隅に目立たない扉が一つ。
壁には抽象的な絵が掛かっている。
いつもと変わらぬ、簡素な部屋―…
「やあ、よく来ましたね」
机の上で手を組み、眩しそうにこちらを見る神谷。
その左側に、一歩身を引いているのが三塚という男。
喋っているのを見た事がない。
最初のコメントを投稿しよう!