貴方を求めて…

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『なんてな、生身の俺に触れちゃ駄目だぜベイベー』 少しだけ寂しそうに笑う彼に私は言った。 『汚れても構わない、穢れたって構わない!! アナタの為なら私……箸なんていらない』 『ちっ……このブタ野郎が……!!』 この時、初めて私は彼の笑顔を…… 本当の笑顔を見たのかもしれない。 彼と箸を重ねたのは、ただそれっきり… それっきりだった。
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