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キーンコーン
カーンコーン…
少し離れた場所から学校のチャイムが聞こえる。
「……遅刻か。」
周りには慌てて登校する同じ学校の生徒がちらほら。
そのなかをのんきに歩いてるのは 滝谷 海。
「…………ダリィ……。」
何をやらせてもそつなくこなす彼だがそれ故に無気力であった。
「あ、危ないッ!!!!」
「んぁ?」
危ない
そう聞こえ、辺りを見回して目を少し見開く。
目の前には黒塗りのスポーツカー。
それもかなりスピードがのっていて急に止まれそうにはない。
「……死んだな、俺。」
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