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主人公視点―――
あたたかい。
燦々と降り注ぐ太陽の光が肌を優しく照す。
「春って……眠い。」
町の小さな公園に設置された木陰のベンチに寝っ転がる俺。
カイ・ブラディア
これがこの世界にいる俺の名前だ。
名前が変わらないのは有り難かった。
紛らわしくて面倒だからな。
でも最近気掛かりなことが1つある。
それはこの世界がどんな世界であるのか。
死ぬ前の世界と何が違うのか解らないが何かが違う。
特に俺の産まれた“家”は。
?「なぁ、おまえの名前何てーんだ?」
「んあ?」
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