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「まさに…忠犬ね…(汗)」
サキが感心すると、ジンが空かさず。
「いや。軍用犬よ?」
「いや。俺、犬ってより狼だから…(泣)」
「──で、ジンちゃん?」
「ん?」
「州軍で…現物…押さえてたの…?」
……………………………………………………………………………。
「──ぁ…ぃゃ…ソノォォォ…」
「まさか、州軍がそこまで内部調査を進めてたなんてね…。
タミャ侯軍が関係してそうで、大将軍がジンちゃんだった事が無かったら…こうはいかなかったでしょうね。
タミャ侯軍が怪しいと判った時点で、普通なら憲兵隊に丸投げしそうなトコだもの。
関与してそうな貴族や軍人の人数が多すぎて、憲兵隊は調べるのに手間取ってたけど…。
ジンちゃんの立場だったから…ここまで…。
………………………。
よく…、今まで憲兵隊の目から隠れて…ここまで独自に秘密捜査してくれたもんよね…(ジト)」
「ぁ…あらぁ!やぁねぇ!(アタフタ)
北ルートの集積地を断定できたら、ちゃんと…──」
「憲兵隊に…ではなく、ケンタ侯に報告して、ケンタ侯が自軍の容疑者を検挙する。
で、その後に州軍が州警察と足並みを揃えてタミャ侯領以外の地域の容疑者を検挙。
ケンタ侯と州軍と州警察が手出しできない貴族なんかが居たら、それを最後に憲兵隊に通報。
王州全土を揺るがす大麻薬犯罪の解決の最大の功績者は、ケンタ侯。
それをアシストしたジンちゃんが、二番目の功績者。
タミャ侯爵夫妻が第四王州を救い、大金星。
憲兵隊は、余り物を後手でいただく…笑い者…。
──って…事ね?(ニコッ)」
「んななな…なんのコトカシラァァァ───?(汗)」
「侯爵を支える大将軍の内助の功…か。
美しいわ…。
美しい上に…最強ね?(ニコッ)
──国家権力使っての内助の功だものね?(ニコッ)」
「いゃだから…(滝汗)」
「∑∑ジンちゃんっ!!!(滝雷)」
「∑∑さーせんっ!(泣)
さーせんしたぁぁ───っ!!!(土下座)」
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