もしかして…

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バタンッ!!!! 「!?」 「!?」 「俺のものに触ってるのは誰?♪」 「俺の、もの…?」 「テメー、なにいってんだよ。」 ものすごい音を立ててドアが開いたと 思ったら、またまた知らない男登場。 「…裕陽…ちゃん。」 「…え」 どうしてこの人、私の名前を?… 「ゴタゴタうっせーな。」 「裕陽ちゃん。俺だよ…」 「ごめん…ちょっと…」 「うっせーっつってんだよ。俺、面倒くさい女、嫌いなんだよ。楽しかったよ ・ ・ 裕陽ちゃん」 「…」 バタンッ。 出ていった? 私、またやっちゃったんだ。 「大丈夫?」 「あなた、なんなの?」 「俺は…」 「勝手なことしないで!!どこの誰だか分かんない人に助けられても気持ち悪いだけ!!早く出てってよ!!」 本当は思ってない。 ありがとうって言いたい。 私、素直になって。 お願い。 「…。」 「な、何。」 私が素直になれないまま 下を向いて俯いていると、 ・ 彼は、クスッと微笑んで私の頭をポンポンっと撫でると、 机の上に紙を置いて出ていった。 ガチャン… そのときだった。 「…シャラン」 ・ 彼の携帯らしきものについている 桜のキーホルダー。 「…あっ」 それに目を奪われ、ちゃんと顔を見ていなかったけど… 懐かしい感じがした。 いや… 違うよ。 「もしかして……」 健人くん…?
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