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「私の願いは五つ」
欲張りだ、と誰かは笑うだろうか。
それでも…私には叶えたいことがあった。現代技術を持ってしても…これから先、科学が発展しても叶わないであろう願い。
私は、叶えたい。
ぎゅっと手を握りしめて、私は呟いた。
「一つ目、私を今から幕末の新選組否、壬生浪士組の元へ連れていって。二つ目、沖田総司の労咳を無くして。三つ目、私に歴史を変える権利を頂戴。四つ目、私に合う真剣と着物を何着か頂戴。そして五つ目、治癒能力と身体能力を頂戴。」
そう言い終わった途端、急激に眠気が襲った。
『汝の願い、承った。ただ一つ、忠告しておこう。…………――――。分かったな?それからもう一つ。汝がこの世に戻る時、それは汝が過去で死んだ時だ。』
私の意識は闇に呑まれた。
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