異能の力

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「そうピリピリすんなよ、もっと楽しもうぜ。さっきお前の目の前で死んだ女みたいになぁ」 尤も、野郎と楽しむ趣味なんてねぇけどな、と赤髪。 「貴様ぁ!」 先に動き出したのは大男だった。 その大きい身体からはとても想像し難い速度で赤髪に肉薄し、右腕を振り上げる。 しかし赤髪が余裕の表情で大男へ手を向けると、走り来る大男へ炎の嵐が吹き荒れる。 「早まるなっての。いくら力が強くても能力の無いお前は俺に敵わない」 赤髪は灰すら残さぬ炎の嵐へ一瞥。この程度か、と炎の嵐に背を向ける。
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