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「・・・。」
ただ呆然とする。
絶対的な存在をひしひしと身に感じ、問いきれない程の疑問はどれ一つとして言に至らなかった。
「君の居た世界には異能を使う者が居たが、それは神とて同じ。然し真の武はそんなちゃちな物には宿らない」
神とは案外フランクな話し方をするものなのだなと、どうでもいい事に思考を割きながらも、自分が持つ「強さ」の定義に近い事に驚きを禁じ得ない。
「一度死んだ君を喚び出したのは他でもない。君には私に近しいものを感じた。そんな君に頼みがあるんだ」
やはり自分は死んだらしい。
そんなことはどうでも、いや、良くはないのだがそれより神が頼み事をすると言うことに激しく違和感を覚える。
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