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出発するまでに大分時間をくってしまったなー。普段なら、もうとっくに家を出て、散歩コースの中盤辺りに着いているところだった。
早くしなくては!と家の前まで出た所でふと考えてしまう。
いい加減思考する時間なんて無いのだけど、私という人間は、疑問に思った事をすぐに解消しないと気がすまないタイプなのだ。もやもやした感じが気持ち悪い。多分、誰もが一度はこんな感情を経験した事があるだろう。テレビを観ていて芸能人の名前が出て来なかったり、聴いている曲の曲名が出て来ない時等がまさにそんな感じだと思う。
と言う訳で違和感に対して考える事にした。そのまま立った状態で家の前で思考する。
今まで通り、悩みながらも結局は散歩を辞める事はなかった。
当たり前、当たり前・・・って?そもそも、朝に散歩するのが当たり前なのは何故?
おじいちゃんがしていたから?
けど、当のおじいちゃんはもう辞めている。それなのに、私が散歩を続けているのは何故なのだろう?
使命感?
・・・はない。もしあるのなら、最初から辞めようなんて思わないだろう。ならばどうして辞めなかったのだろうか?
『やって後悔したほうがいい。』
確かにそうだし、それが1番だとも思うのだけど、何と言うか本当に私はそう思っているのか確証がもてなかった。自分の感情なのに、疑問に感じた。
まるで、『やって後悔したほうがいい。』と私が考える様に誘導されたというか、仕向けられていたというか、第三者の思惑が働いている様な想像さえしてしまう。
「それはいくら何でも有り得ないよね。てゆうか、こんな事を本当で考えるなんて、私疲れてるのかな・・・」朝散歩をするだけの事で、随分と非現実的な想像ばかりしている私。何とも恥ずかしい、と言うより痛い女子高生だった。
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