すこしだけ

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晩ご飯を春樹と一緒に食べて お風呂に入って 髪を乾かし、肌の手入れをし 私は眠りにつこうとベッドに腰をかける すると、春樹が私のバッグにイタズラをしていた 急いで止める あの中には、彼の本が入っている 万が一傷なんてつけたら、色々面倒だ。 カバンから本を出して、その表紙を見てみると 『突然の恋』 と、書いてあった パラパラとページをめくってみる 題名の通り、恋愛小説だ 恋愛小説は、もう何年も見たことがない 自分の恋すらマトモに出来ないのに 見たくないからだ だんだん羨ましくなってきて 途中で読むのを止めてしまう 『突然の恋』を見ていると、少しずつ眠くなっていき 本を持ったまま横に倒れて寝てしまった。
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