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眩しい
いつの間にか朝になっていた
朝日が眩しい
電柱に止まっているスズメがチュンチュンと鳴いている
そんなスズメを春樹は見ていた
「あれは、食べたらダメだよ」
私は春樹の頭を優しく撫でながらそう言った
まだ眠い
だけど、二度寝は良くないので
顔を洗って目を覚ます
蛇口をひねって
流れ出す水をパシャッと顔にかける
思いのほか冷たくて、一気に目が覚めた
顔を洗い終わり、鏡を見ると
鏡ごしに、春樹が見えた
まだスズメを見ている
動物に表情はないらしいが
春樹からは、少し悲しいような感じがした
外が羨ましいのかな
それとも、空へ飛びたいのかな
私にはわからない
それでも、慰めてやろうと思って
喉を撫でてあげた
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