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泣いている彼女を無視し、俺は会議資料を作り直す。見兼ねた梶木がヘルプしてくれた。
「野田さん、もういいからみんなにコーヒー入れてくれるかな」
聞いたこともないような部長の猫なで声。
「はい」
泣きながら彼女は給湯室に向かった。
俺は初日でギブアップだ。
子守りはうんざり。
「葉月、お前彼女に冷たいな。ははぁ~ん、逆にタイプとか?小学生が可愛い子を虐めるアレか?」
「はぁ?くだらない」
彼女が俺のタイプ?
俺のタイプは正反対だ。
バリバリ仕事をこなすキャリアウーマン。俺は仕事が出来る大人の女が好きなんだよ。
あんな子供…
恋愛対象になんかならない。
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