Sweet 1

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彼女にドキッした自分が信じられなくて、コホンと小さく咳払いし、冷静さを装う。 「ここに、この資料の数字をそのまま入力して。データは必ず保存してくれよ。保存の仕方くらいわかるよな?さっきみたいなヘマをされたら、敵わないからな」 パソコンを見ていた彼女の瞳がまた潤む。 はぁ? どれだけ泣けば気がすむんだよ? 俺が指示する度に、泣く気なのか? まだ初日だよ。 これで、一ヶ月持つのか? いや、持つわけないな。 多分彼女は、明日からもう来ないだろう。 こんな子、一体誰が採用したんだよ。
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