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しばらくぎゅっとラースを抱き締めていればやっと落ち着いたので、ラースと一緒にキルクとピケの狩りも見守った。
2匹とも仔うさぎが逃げ回っていたので苦戦していたが何とか狩れたみたいだ。
満足げな2匹を抱きかかえながら湖に戻る為にラースの後ろをついて行く。
狩ったうさぎ達はラースと2匹のご飯になった。
うさぎの角は素材に出来るから売れるらしく私が貰ったけど。
『俺の狩りはどうだった、リルディア』
『木にぶつかって居たくせにー』
『ピケだって転けてただろっ』
腕の中でキャンキャン騒ぐ2匹は可愛い。
ラースと同じく口元真っ赤だけどね。
でも、2匹抱えてるだけでも重いのに暴れないで欲しい。
「喧嘩しないの」
ラースは微笑ましそうにこっちを見てくるだけなので私が注意するしかないだろう。
可愛いんだけど私のこの身体はまだ6歳だからそんなに力がないから暴れたら落としちゃうよ。
『はーい』
『……俺は悪くない』
素直なピケとツンデレなキルク。
2匹の可愛さにさっきまでの恐怖が薄れてくるような感じがするよ。
大好きだよ、ピケもキルクも。
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