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「あんたはいつもお母さんを待ってくれないわね」
「だって腹減ってるし」
母はまったくもう…と微笑んで箸を持った
「佑利食べましょ」
「うん。いただきます」
「ごちそうさま!」
私達が食べ始めたとほぼ同時に千鶴が食べ終え食器を片付けてから鞄を掴むと「行ってきます」と風のように去った
「朝から張り切ってるねー」
「大会が近いからねー千鶴も」
「地区大会だっけ」
「そんなものとっくに終わったわよ、
県大会よ県大会」
「なるほど」
私は母の言葉に納得すると止まっていた箸を再び動かしはじめた
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