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「今日の授業はこれで終わりにする
直ちに寮に戻り、指示をするまで休息とすること」
まだ昼だというのに教師はそう言い残すと、生徒たちは寮へと急いで戻っていった。
「想太帰るよ」
生徒たちが早々に帰路に着く中、山中は背後から想太の頭をグリグリしながら起こそうとしていた。
「里美さん。あなたは何をしているの」
「で、出たな…ぱみゅぱみゅ」
「だからぱみゅぱみゅじゃありませんわ!」
ミカエルはいつものように山中を叱るように怒ると「う…うるさい…」とあからさまに眠そうな声が聞こえ、想太は不満げに目を覚ました。
「にゃ。やっと起きたか」
「お……重い…」
机に寝そべる想太にのし掛かるように里美がいたせいか、想太は更に不満げな声でそう告げると、里美はその言葉にカチンときてしまい、またドタバタと喧嘩をしている。
「なんでぱみゅぱみゅが想太の部屋まで着いてくるのよ」
「別にいいでしょ」
ドタバタの後、ようやく他の生徒と同様に寮に戻り、三人は想太の部屋のテレビの前に集まっていた。
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