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テレビの向こう側には、最近人気急上昇中の声優‐‐虎谷 恭也が映っていた。
虎谷 恭也は、見た目も、演技もすごくカッコいい…
私は、彼にすごく憧れている。
テレビをじーっと見つめていると、
急に声をかけられた。
「おい、いつまでたらたら食ってんだよ!!遅刻すんぞバカ。」
なんで、こんなに口が悪いのかな?アイツは。
まったく…
「遅刻?今何時ー…てか、たらたら食べてないし。バカ言うな、アホ。」
もぐもぐもぐもぐ。
テレビをじーっと見ながら、ご飯を食べる。
そんな様子を見て、呆れながらアイツは言った。
「バカはバカだろ?今、7時半なんだけど。」
・・・・・7時半?
んなアホな。
私は、ご飯を食べるのをやめて、アイツを真剣に見ながら
「さっき、耳の調子がおかしかったみたい。もう一回言ってくんない?」
と言った。
アイツは…だからー…と続けて
「7時半だっていってんだろ!もう、家でねぇと俺ら二人で遅刻だ!!」
と言った。
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