序説

13/14
前へ
/108ページ
次へ
では、その一定の条件とは何なのだろうか。 聞いてみたがまだ分からないらしい。 とりあえず、この日は皆泥酔しているため お開きにすることになった。 タツヤは秋をおんぶして帰っていく。 ナカはタクシーに乗せて返したので 残るはこの人だ。 「おきてください、家はどのあたりですか?タクシー呼びましょうか?」 それとも道に放っていってしまおうか・・・。 ナカはまだ住所を言うだけましだけれど この人は全然言わない。 私はこの人が何だか苦手。 ずっと笑ってる。 人のことを良く見てあわせてる。 そこが苦手・・・。 何だか今日はついてない。 「なんだ、こいつ」 私が目を離しているすきに絡まれてしまった。 もう、こんな所に寝てるから・・・。 「すいません。酔ってるんです」 あわてて唯斗を起こすと 歩きだす。 完璧に泥酔しているから全然住所言わない。
/108ページ

最初のコメントを投稿しよう!

15人が本棚に入れています
本棚に追加