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「はい。さすがに明日なんで用意しないと・・・」
昨日朝いきなりお出ましになり
しかも旅行に行く日は明日なのだから本当に困ったものだ。
私が言うと涼はネクタイを少し緩めながら深々とため息を
吐く。
「山南て強いよな・・・」
確かに。秋はかなり強い、というか強引だ。
この人も強引に呼ばれてしまったのだろうか。
私がコクリとうなずくと、涼は柔らかく笑顔を
浮かべて私の頭を撫でる。
手が大きい。あったかい。
「実は俺も今から準備なんだよ」
困ったように笑いながらそれじゃあ、とヒラヒラ手を振り
私が歩いてきた道を行く。
同じドラッグストアに行くのかな。
私はまわれ右をし家路へと着いた。
家に着くと時計はちょうど12時を指していた。
思ったよりも時間をくったようだ。
眠い…けれど準備をしなくては。
旅行の予定は1週間だそうだ。
あまり親しくもない人たちと1週間も
なんだか気まずい気がする。
旅行用のバッグに一週間分の荷物を詰めたが
かなりの量になった。
これは持ち運びが大変そう。
準備が終わったころにはもう一時を過ぎていたので
私はベッドへもぐりこんだ。
集合時刻はam4:00に大学の門の前
起きれる気、まったくしないんだけど
まぁいいか・・・。
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