序説

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しばらく風景を見ていた。 どのくらいの時間がたったころか 背後から視線を感じ、パッと振返る・・・。 何だか鋭い視線を感じた気がしたのだが 誰もいない・・。 気のせいか・・・。 時計を見ると22時ころだった。 思っていたよりも長くここにいたみたいだ。 そろそろ帰らなくちゃ。 私は元来た道を歩いていった。 ふと顔を上げるとちょうど門を出たところで 唯斗が立っている。 私は少し変に思いながらも唯斗に声をかけてみることにした。 「まだ帰っていなかったんですか?」 唯斗は私に気づくと愛想よく笑顔を浮かべて手をヒラヒラと振る。
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